■ピーナッツアレルギーを治療する皮膚パッチが子供に有効であるようだ

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ピーナッツアレルギーを治療する皮膚パッチは、特に子供に安全で便利な治療法であるようだ、という米国アーカンソー大学からの研究報告。

現在進められている臨床試験における1年間の結果によると、少量のピーナッツたんぱく質を、皮膚から与えるウェアラブルパッチは、ピーナッツアレルギーの小児および若年成人の治療の可能性を示している。そして、年少の子供たちでは、より大きな効果があるという。この方法は、経皮免疫療法またはEPITと呼ばれ、安全で忍容性が良好であった上に、ほぼすべての参加者が、指示どおりに、毎日、皮膚パッチを使用した。

「経皮免疫療法など実験的なアプローチの1つの目標は、免疫系を訓練することによって、誤飲や暴露から保護するのに十分な量のピーナッツに耐性をつくり、この負担を少なくすることである」とアンソニー・フォーチ博士は述べている。

研究チームは、ピーナッツアレルギーの4~25歳のボランティア74人を、高用量群(ピーナッツたんぱく質250μg)、低用量群(ピーナッツたんぱく質100μg)、プラセボパッチ群のいずれかに無作為に割り当てた。研究者らは、ピーナッツ含有食品を用いて、指導下での食物経口負荷試験を行い、調査開始時点でのピーナツアレルギーを評価した。このパッチは、バイオ医薬品会社DBVテクノロジーズが開発して、商品名をバイアスキン(Viaskin)として提供した。参加者は、毎日、自分の腕、あるいは肩甲骨の間に新しいパッチを付けた。

一年後、参加者は、EPITを始める前に比べ、少なくとも10倍多くピーナッツたんぱく質を摂取できるようになったと、研究者らは評価した。低用量群、高用量群が達成した治療成功率は、低用量群では46%、高用量群では48%と似たような結果であった。それに対して、プラセボ群では12%であった。さらに、ピーナッツパッチは、食物アレルギーに対する他の形態の免疫療法による治験で見られるものと同様の免疫応答を誘導した。4~11歳の子供たちではより大きな治療効果が観察されたが、12歳以上の参加者に与えた影響は有意に少なかった。

「最近は、経口経路による他の方法が進歩したが、この方法では、子供と大人の約10~15%が耐性をつくるのが難しいようであった。一方、経皮免疫療法は、皮膚の免疫系に作用して、少量のアレルゲンに耐性をつくるように身体を慣らすことを目指している。」とダニエル・ロトローゼンは述べている。

ほぼすべての参加者が指示どおりに、経皮免疫療法に従った。参加者の多くが、パッチを付けた部位にかゆみや発疹など、軽い皮膚反応を経験したが、パッチに対する深刻な反応は報告されていない。

「毎日ピーナッツパッチ療法がよく守られていることは、パッチが、使いやすく、便利で安全であることを示唆している」とマーシャル・プラウトは語っている。

http://www.jacionline.org/article/S0091-6749(16)30966-6/abstract

資料 TMSジャパン
大田区蒲田 発達障害研究所